読んだもの

彼女がその名を知らない鳥たち

彼女がその名を知らない鳥たち

うーん。前に読んだ「九月が永遠に続けば」はまだ好感がもてる登場人物がいたので良かったのですが、今回誰一人善人がおらず、読んでいてダメージを受けた…。しかしこの人の本は、まだ2冊目ですけど確実に読了後に何かを残す感じがする。マイナスの感情ですけど。そう思うと「読んでもすぐに忘れてしまう本」に比べればすごいのだと思う。


そういや、あれから水村美苗の本を買おうと何軒か本屋に行ったんですが、まさかのどこにも売ってない!えーなんで?!田舎だからか?!と思って調べたら「本格小説」以外の文庫は全部絶版とかで更にびびる。えー!この人の本が売れないなんて日本はどうなってるんだ!
どうも桜木紫乃も「本格小説」にはまったらしく、作者の読書道で言っていてとても嬉しくなった。「そうですよね!いいですよね!」と大きくうなずいた。今度東京に行ったら文庫全部買おう。