読んだもの
最近、ブログが読書記録になりつつある気がします。。。
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読み終わってプロフィール見たらえらい若くてひっくり返りそうになった。
「時間」や「距離」や「夢」や「記憶」の話。「こうしているうち百年と経つようよ」という言葉のように、読んでると脳みそがぼわぼわしてくる。3億5千年前のデボン紀の海から、1万2千年後にこと座のベガが北極星になるというあいだの今、「いまみている月をただ月としてみていればそれでよい」という、なんだかスパンと切り取られたような時間感覚というか、夢うつつ感覚というか、まるで幽霊にでもなったような水の中にいるような感じになる。ぼわぼわする。全然うまいこと言えてないですけど。
話の途中で主人公二人が「何か」に後ろから強く髪の毛を引かれるんですが、その「何か」の正体は結局わからない。でもそれは「時間」とか「過去」とか「昔」とか「もういない人」とか、なんかそういうもののような気がする。強く引くけど、それだけ。
純文学の規程がなんなのかはよくわかりませんが、最近芥川賞受賞作をよく手に取っていて思うのは、受賞作は余白がすごく多いなということです。なので読んだ感想が人によって全然違ったりするのかなと思いました。